皮膚のターンオーバー

人間の細胞は一定の周期で新しく生まれ変わります。肌の場合ももちろん該当しており、約4週間という周期で肌は新しく生まれ変わります。

この肌の生まれ変わりを皮膚のターンオーバー（新陳代謝）と呼びます。肌の表皮にある基底層で新しい基底細胞が生み出され、有棘細胞、顆粒細胞と形を変えて皮膚の表面へと移動していきます。こうして表皮の一番外側にある角質層まで移動した細胞は、ケラチンというたんぱく質に、つまり頭皮であればフケ、体であれば垢となって剥がれ落ちることになります。

約4週間の周期で行われる皮膚のターンオーバーですが、紫外線などの外的要因や栄養の状態などの内的な要因に影響を受けると、ターンオーバーに乱れが生じてしまいます。ターンオーバーの乱れは、肌のつやがなくなったり、垢が多くなったりという結果となって現れることになります。

ターンオーバーの周期を狂わせないためには、十分な睡眠時間を取ることや十分な栄養素を摂取することなど、日頃の生活習慣が重要な関わりを持っています。睡眠に関しては22時から2時くらいにかけてが肌の細胞が活発に生成されますので、その時間は眠りのなかというのが肌のためにはベストな状態です。

また、加齢によってターンオーバーの周期が長くなります。これはシミができてしまう大きな原因となってしまいます。加齢によるものはある程度仕方ないにしても、それ以上にタイミングよく肌のターンオーバーができる生活習慣を心がけることがとても重要です。